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Indigolite Satellite

by Amebre Kizami

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1.
十月過ぎのある日のこと 異様に暑い奇妙な夏日 遅れた時間を取り戻すように 世界は壊れて止まってしまって 旧式のラジオを叩いて叩いて嘘と願って 星も見えない空でノイズのひとつも聴こえてこない 時計も人も駅の催しも 全部全部 バグってしまって それでも陽射しは照り続けている おかしいな 最近少し冷えてきたので夏が終わらないでいてと そう思ってしまったのが悪いのかもな ボクとキミだけが漂うように 止まった夏をただ過ごしてる この際なにをしようかだなんて ちょっと罰当たりかもしれないね 大人になるってなんだろう 夢を忘れ 夜に眠って 今より前に進みたいだけ 十月の空は急速にさめて 凍えそうな空に吐きだす煙が薄く滲んで このまま夏が凍りついてしまえばよかったんだ 死んだ都市に動かない人々 ある種のディストピアかもな このまま朽ちてしまうのもいいなんて 言えないよ 本当はボクらも残響で 実はもういないのかもな でもキミの体温だけは ホンモノだ ボクとキミだけが時を刻んで 世界を置いていってしまったのかもな キミの手を繋いで何処かへ 終わらない夏を終わらせに行こう   誰かが飛ばした衛星が逃げるように彷徨って アレを落としたら何かが変わるハズだ 浅い風が吹いて 透き通るキミの髪がなびいて 世界が溶けるような音が聞こえた そしたら明日が来て夏が終わる キミともお別れをしないとだな ボクとキミだけが知ってること 終わった夏のわずかな欠片 きっとまた暑い日が来るから この日のこと忘れないでいるから この日こと忘れないでいるから
2.

about

Vocal : IA

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released November 3, 2023

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Amebre Kizami / 雨部冷キザミ Japan

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